本校社会科の安倍堅介です。今回は「これからの自動車づくりプランを提案しよう」第4時の実践を紹介したいと思います。
第3時では、子どもたちが自動車生産にこめられた思いを考えることを通して、これからの工業生産で大切な視点について気付いていきました。第4時では、学習計画にもある現在生産されている自動車について学習をしていきました。
第4時の目標
現在生産されている自動車について調べることを通して、工業生産で大切な視点に気付いたり、どのような自動車を提案できそうか見通しをもったりすることができる。
主な学習活動
① 現在生産されている自動車について調べる。
②   
工業生産で大切な視点や今後提案できそうな自動車について話し合う。
学びの様子
①   
現在生産されている自動車について調べる。
まずは、子どもたちが現時点で知っている生産や開発されている自動車について出し合いました。ハイブリッド車、燃料電池車、メタノール車などその名称は知っているようですが、どのような特徴のある自動車か把握できていない部分があったので、各自でその特徴を調べる時間にしました。その際、工業生産で大切な視点について考えながら調べていくことにしました。
②   
工業生産で大切な視点や今後提案できそうな自動車について話し合う。
現在生産されている自動車について調べた後に工業生産で大切な視点を問うと以下のようなやり取りがありました。
C:私はディーゼル車について調べて排出ガスを出すらしいのですが、空気の浄化装置を付ければ解決するみたいです。
C:環境の視点だね。
C:私はいろいろな環境で暮らす人の視点でトヨタではマルチパスウェイというらしいので、いろいろな環境にも対応できる自動車が良いと思います。
C:どういうこと?
C:例えば北海道とかは雪が降るから、いちいち車を雪専用とかに変えなくてよくて、雪やぬかるみとかでも走れる車のことだと思う。
C:環境に優しいとはちがうね。
C:私は福祉車両について調べてみて、いろんな人が使いやすい車が良いなって。
C:ユニバーサルデザイン、UDだ。
C:私は安心・安全面で事故が防ぐことができると良いなって思っています。
T:なるほどね。みんなは来週から自動車を考えていくことになるのですが、どんなことを基に考えていけばよいと思う?
C:んー・・・
T:Hさんはこの前の振り返りで安全面で自動車を考えたいってまとめていましたね。なぜ安全面に着目しようと思ったの?
H:なんか最近車の事故も多くて、ニュースとかでも見るから。
C:確かに。ニュースとかでも二酸化炭素の影響で地球温暖化がすすんでるってあるね。
T:社会の状況を踏まえて考えるのも大切ですね。もう一つはね、せっかく自動車を考えても・・・
C:売れなかったら意味がない。
C:人によってほしい車が違うよね。
C:親に聞いてみようかな。
T:それならアンケートをとってみますか?
C:いいねー。たくさん集まると利用できそう。
T:どんな項目を知りたいの?
C:どんな車に乗りたいか。
C:どんな機能がほしいですか。
C:全校児童の保護者に聞けるのなら聞いてみたいな。
T:ではその方向でアンケートをとってみましょうかね。
 子どもたちは自動車のつくられ方やその工夫、現在ある自動車について調べながら工業生産で大切な視点を広げることができてきました。また、社会の状況や消費者のニーズを踏まえて考えるというように、現実の生産者側と同様の過程をたどることで現実に即した提案ができると考えます。最後にどんな視点で提案してみたい・提案できそうかをふり返りに記入させて授業を終えました。次回からは班ごとにこれからの自動車づくりプランを考えていきます。私も子どもたちがどのような自動車を考え、提案していくのか非常にワクワクしております。
以下は本時のふり返りです。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
社会科 安倍 堅介
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