第8時の目標
コンビニの仕事の工夫についての記事を書く活動を通して、スーパーとの比較の視点に気付くことができる。
① 書こうとしているコンビニの仕事の工夫が売り上げを高めることにつながっているのか立ち止まり考える。【全体で】
➁ コンビニの仕事の工夫をまとめることで、既出のスーパーと比較して考えるという視点に気付く。【個人・グループと選択して】
学びの様子
①
書こうとしているコンビニの仕事の工夫が売り上げを高めることにつながっているのか立ち止まり考える。【全体で】
前回のコンビニ見学後、子どもたちはスーパーの学習で獲得してきた視点でチラシの記事をまとめ始めました。今回は、見学させていただいたコンビニのオーナーさんの思いを紹介するところから入りました。
T:オーナーさんは、地域の人・お客さんのためになるように仕事をして、お店の売り上げを高められるようにしているそうです。例えば、附属小でイベントがある日にはおにぎりなどをたくさん準備してお客さんに喜んでもらえるようにしているそうです。
C:やっぱりお客さんに喜んでもらうためだったんだね。
C:おいしいものを買ってもらうと、お客さんはまた来たくなるよ。
C:喜んでもらうのなら、あいさつするとか接客態度も大切だと思う。
C:値段を下げることも大切だと思う。割引とか・・・
C:どれか一つではなくて、全部が合わさるとお客さんに喜んでもらうことにつながると思う。
T:色々な工夫が合わさると良いんだね。色々な工夫が合わさると、また来たくなって・・・
C:売り上げも上がっていくね。
T:なるほど。つながりがあるんだね。それでは、今日はAさんの振り返りから紹介してもらいますね。
A:どこのお店も種類ごとに分けて並べていることに気付きました。
T:どこのお店もって?
A:マックスバリュとセブンイレブンを比べて考えました。
T:比べて考えるってとても良い考え方です。
C:同じところとか違うところが分かるもんね。
T:比べると分かることもありそうですね。Bさんの振り返りはどうかな。
B:コンビニはたくさん防犯カメラがあり工夫していると思いました。
T:それって売り上げを高めることと・・・・
C:つながらないと思う。カメラがあったからってたくさん売れるわけではないよ。
C:カメラがあると安心して買い物できるよ。安心して買い物できるってことは、何回も来たくなるよ。
C:なんか直接は売り上げにつながらない気が・・・
T:今日はもう一度、自分が書いている工夫が売り上げアップにつながっているのかなということに気を付けてチラシを書くといいかもしれませんね。
コンビニを見学後、無自覚的に自分が見つけた工夫を書いていた子どもたちですが、一度立ち止まり再考する姿がありました。また、記事の内容を変えようとする姿も見られました。お店側の売り上げを高めたいという気持ちと仕事の工夫がつながり始めた瞬間でした。
➁ コンビニの仕事の工夫をチラシにまとめることで、既出のスーパーと比較して考えるという視点に気付く。【個人・グループと選択して】
スーパー、コンビニと複数の社会的事象を取り扱ったこと、本時の導入でスーパーとコンビニを比較して考えている子どもの意見を取り上げたことで二つを比較・関連させている記事を書く子どもが出てきました。これまではスーパー、コンビニと点と点の関係が学級の中で線としてつながり始めてきました。下記の記事のように、共通点や相違点に目が向き始めた姿が見られました。
本時では、子どもたちがスーパーとコンビニを比較するという視点が浸透し始めた姿が見取れました。次時では、スーパーとコンビニの相違点・共通点を探ることを通して、販売の仕事について概念的に捉える姿を提案していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
社会科 安倍 堅介
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