本校社会科の安倍堅介です。今回は「これからの自動車づくりプランを提案しよう」第8時の実践を紹介したいと思います。
第7時までに、同じ視点(安全・環境・ユニバーサルデザイン・様々な環境で使用できる)に着目している子どもで班を編成し、自動車づくりプランを作成してきました。第8時では実際に熊本トヨタ自動車の方にプランを提案し、フィードバックをいただきました。まさに社会と関わる時間になります。子どもたちがどのような学びの姿を発揮したのかご紹介いたします。
第8時の目標
熊本トヨタ自動車の方に自動車づくりプランを提案することを通して、自分達の提案内容に立ち止まり今後の活動への見通しをもつことができる。
主な学習活動
① 熊本トヨタ自動車の方に自動車づくりプランを提案する。
②
自分達の提案に立ち止まり、振り返る。
学びの様子
①
熊本トヨタ自動車の方に自動車づくりプランを提案する。
前時の振り返りでは、学級の大半の子どもたちが自分達の班の提案に高い満足度を示しておりました。ニーズ調査の資料を基により現実的に・具体的に考えられたと捉えている記述がよく見られました。子どもたちの意欲の高まりを大切に提案するという活動に臨みました。
提案後にはフィードバックをいただきました。
提案前は満足度が高かった子どもたちですが、トヨタ自動車の方から現実的に難しいことやこの視点があるとさらによい提案になること、その提案の具体性が高まること等に関してフィードバックをいただき、自分たちの自動車づくりプランに立ち止まろうとする姿が見られました。
②
自分達の提案に立ち止まり、振り返る。
熊本トヨタ自動車の方に提案をしてみて、思ったことや困ったこと、生産者側の立場の方について考えたことは尋ねると以下のようなやり取りがありました。
C:自分たちが考えた環境によい燃料のことはトヨタでも研究されていることだとほめてもらって嬉しかった。
C:色々な人が使いやすい視点に着目していることが素晴らしいって。
C:様々なターゲット向けに車を考えていくことは会社にとっても大切なことだって言われて自信がつきました。
C:もう一度、提案できるみたいだからもっと考えてみたい。
C:ぼくたちの班は消費者の目線があるとさらによいって言われたよ。
C:トヨタの人、本気だった。とても詳しく話してもらったし・・・。
C:提案してみて夢見すぎていた・・・。
CC:確かに。
T:そう思ったんだね。では、これまでの発言も踏まえて班で少し話す時間をとりましょう。
この後、個人で振り返りを記入して授業を終えました。これまで現実的に可能かという視点で自動車を考えてきましたが、提案後に視点が足りなかったことや考えてきたことが現実的ではなかったとプランに立ち返ろうとする姿がうかがえました。
次時では、プランを再考するためにどんな視点を大切に考えていくと、よい自動車づくりプランになりそうか子どもたちの立ち止まりを基に授業を行いたいと思っています。悩みながらも実社会の方も自分たちも納得できるプランを考えていく姿を目指して取り組んでいきます。第2回提案に向けて、授業者も子どもたちと共に学びをたのしみます。
以下は本時のふり返りです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
社会科 安倍 堅介
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