五年生 「附属小の『今』を伝えるニュース記事を作ろう!」 三時間目

皆さんこんにちは!「附属小の『今』を伝えるニュース記事をつくろう!」の単元も今日で三時間目です。今回はまず,子ども達と一緒に単元計画を考えました。社会の授業の際は,基本的にどの単元でも子ども達と計画を立てるようにしています。教師はもちろん,子ども達も授業の明確な見通しを持つことができるからです。今回は取材や編集の時間を考えながら,以下のようなスケジュールで取り組んでいくことになりました。授業参観の際にせっかくなら保護者の方にもコメントをいただこうということで,その日までにはそれぞれ一枚記事を完成させようという目標を立てました。


その後,「いい記事とはどのようなものか」についての基準を子ども達と一緒に考えていきました。

 T「こんな基準があった方がいいなって,どんなのある?」

じゅん「伴さんが,相手に伝えたいことが伝わるような新聞が大切って言ってたから,読んだ人に書いた人の思いが伝わるようにした方がいいと思う。」

T「なるほど。伝えたいことが伝わる新聞って具体的にどうなってるの?分かりやすい新聞を作りたいって振り返りに書いていた人も多かったけど。」

まさし「附属小の『今』が伝わるような内容が書いてある。例えば,今ある行事のこととか。」

れんのすけ「見出しとか本文とかが長くなり過ぎないようにした方がいいと思う。」

T「なるほど。見出しだけがわかりやすかったらOK?」

CC「いや,だめ。」「それだけではない。」

みさ「その記事にあった写真も選ばなくちゃいけない。」

T「(見出し・本文・写真)この中で一番はどれが大切なの?」

C「全部―。」

たかひで「本文にあった写真を選ばなくちゃいけない。本文にあった見出しも。」

さき「全部つながってる。」

T「じゃあ,わかりやすいってことはこの三つ(見出し・本文・写真)がってこと?」

CC「はい。」

りん「プラスアルファで『今』っていうことも大切だと思う。」

T「了解。なら一個はここにしようかね。他にもある?」

たかひで「伴さんが言ってたけど,間違えがないこと。」

T「なるほど。みんなはどう?」

C「うん,いい。」

りん「間違いとかがあったら困る。」

T「昨日の記事作り体験の時,すでにここを気を付けていた人いたよね。」

みさ「アンケートの結果とかも,全員がはいって答えていたわけじゃなかったから。見出しを変えた。」

TOK。じゃああと一つは,みんなが振り返りとかに書いてくれたのをまとめてこれはどうかな?『見た人のためになること』」

C「あー。」

たかひで「昨日(新聞を見て)思った。自分が知らなかったことを知れたから。」

T「なるほど。じゃあ,とりあえずこの三つでOK?」

CC「はい。」

T「ならとりあえずはこれでいこうか。記事作りをやっていく中でやっぱりこの基準が必要でしょってなったらまた教えて。」

 




基準を決めた後に,読んだ人にどのようになってほしいか,今回の新聞のねらいを明確にしました。伴さんのお話しや子ども達の思いを参考にしながら,今回は附属小学校の校訓と関連させて,「考える・強くなる(心や体が)・明るくなる」なるような新聞を目指すことを目的にしました。自分たちの記事の目的を明確にしておくことで,読んだ人からコメントをもらった際に,自分たちの思いと受け手の感じ方のずれがより明確になると考えたからです。その後,それぞれの班に分かれてトピックや目的,誰に取材にしに行くかを話し合いました。

以下,トピックから「行事」を選択した班のやりとりです。

 

まさし「臨海合宿はどう?五年生しか経験してないし。そしてあと一つはみんなが共感できるように体育祭について書こうよ。」

りゅう「オッケー。」

ゆきえ「体育祭のどこを書けばいいかな?」

まさし「キリマンジャロとか台風の目とか…。目的はどうする?」

ゆきえ「体育祭では何を伝えれば,いいか難しくない?」

まさし「体育祭では『明るい子』じゃない?」

りゅう「明るい?うーん…。」

ゆきえ「臨海は?」

りゅう「水俣病とかもあるから考えるがいいと思う。」

まさし「臨海も目的があったよね。」

ゆきえ「体育祭は『強い』がイメージかな。誰に取材する?」

まさし「応援団がいいんじゃない?台風の目は女子に聞けばいいかな。」

りゅう「たかひでくんが,赤団優勝したときに一番感動してたからたかひで君に聞けばいいんじゃない?」

ゆきえ「優勝の瞬間は,ね。」

 

記事の目的を決めて,調べていく内容について話し合っていました。また,誰に取材すべきか,どのような質問をすればいいのかなどまで考えている様子もありました。授業後の昼休みに,早速校長先生やほかの学年の先生に取材をしに行っている子どももいました。






次の時間から,いよいよ本格的に記事作りがスタートします。子ども達がどのような思いで,どのように記事作りに取り組んでいくのか益々楽しみになってきました。記事の完成を楽しみにお待ちください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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