本格的にガイドブックづくりに入りました。
はじめに,前時の振り返りを行い,評価基準について確認しました。
その後,見学に行った際の動画とリサイクル工場のバーチャル工場見学URLを子どもたちにアプリを使って配付し,自由に見ることができるようにしました。
25分ほどガイドブックづくりをしていると,二人の子どもたちが
「困っていることがあるので,みんなに聞いてみたい」
と言い始めました。その内容は,みんなも困っていることだと感じたので,全体で解決することにしました。
T:けんたくんはBグループ(プラごみや資源ごみなど)なんだけど,写真や絵を入れるとこに何を入れたらいいかが分からないと言っているんだけど,みんなはどうかな?
CC:あぁ~!確かに~
T:Bグループの人で誰かないかな?
しゅう:ぼくは,扇田で撮った写真を使うんですけど,埋め立てごみについてやって,関連する写真とか,動画をやっていて…
すずか:ガイドブックに動画は無理なんじゃない?
しゅう:QRコードとかでできないかな…
T:Bグループの解決策は何でしたか?
CC:関連する写真を入れる。
T:もう少し具体的に言えませんか?
CC:ん~
T:最後にこうなりますよってこと?
しゅう:そうですね。今の現代の状況を見せて,今はやばいって気付かせるってことですね。
T:最後こうなるよの中にはよくないよっていうメッセージを込めてるんだ。
しゅう:そういうことです。今の現代のことを見せて,今の分別はちょっとやばいみたいなことになるからやるっていう。
T:今の話って,よいガイドブックの条件にある?
CC:「減らさなきゃ」って思えるのところ
T:あぁ先生,表やグラフって書いたけど,それだけじゃないってことね。写真や動画もなんだね。
T:今ので解決しそう?けいたくん。
けいた:はい。
T:他にAグループで困っていることない?ゆうかさん!
ゆうか:写真は決まってるんだけど,載せる順番とかがわからない。
CC:あぁ~
T:どういうこと?
ゆうか:昔のやつと今のやつをどういう順番で載せたらいいか困ってる。
しゅう:今のやつからがいいと思う。
T:どんな写真?
ゆうか:昔のごみの量とか,今のごみの様子を
T:みんなはどう思う?
CC:(思い思いに話している)
T:理由言える人いますか?
ゆうじ:最新のを載せたら,昔がどうだったかが分からなくて,熊本が元々その量だったんだって思うかもしれないから,古い写真というかグラフを載せて新しいのを載せた方が,変わってるっていうのがわかるから古いのを先に載せた方がいいと思う。
T:今のどう?納得?
CC:納得しました!
T:簡単に言うとどういうこと?
よしお:昔の方を先に載せて,多くなってるから減らさなきゃってなる。
T:なるほど。反対に新しい方が先の人はいませんか?
そうた:昔の方が今よりもごみの量とかリサイクル率とかが良かったから,それを戻すためにはみたいな。
T:今はよくなくて,それを昔に戻すためにはみたいな話の方がいいってこと?
そうた:ごみを減らしましょうって言われてもどうするの?ってなるけど,戻すためにはにしたら,こういうところをやめなきゃってなるから。
T:新しい方を先にしたほうがどうした方がいいがわかりやすいってこと?合ってる?
そうた:合ってる。
この時間はここで時間終了です。
このように子どもたちが自分たちなりに解決策を見いだしているのですが,その時どのような思考過程を経て導き出しているのかは無自覚であったり,流れて行ってしまったりしていることが多いです。そこで,全体の場で価値づけることで,評価基準に立ち返ることのよさに気付くことができ,より評価基準を活用しながら自己調整を図っていくことができるのではないかと考えています。
次の時間は,振り返りの共有から始めました。
T:昨日の振り返りを紹介します。ももこさんのを紹介しますね。
T:何でももこさんのが素敵だと思ったかというと…
すずか:理由も書いてる!
T:そうね。「そうするためにはどうしたらいいかも書きました。」って書いてあるけど,これはどうして書くの?
すずか:何か,意味が分からない人とか,どうしたらいいかが分からない人とかがいるから。
T:もう一回言ってみて。
ゆうじ:3Rだけ出しても何の意味も分からない人もいるかもしれないから,例を出したら,こんな風にやったら,これがリサイクルなんだ,これがリデュースなんだって分かるからだと思います。
T:そうだね。ポイントの一番下は何ですか?
CC:手軽にできる!
T:そうだね。だから,3Rもどうやったら手軽にできるかが分からない人のために書くってことだね。
T:今日はガイドブックづくりを進めていきますが,ももこさんみたいに読めば,2つの目標
CC:ごみを減らしたいな,リサイクル率を上げたいな
T:そう思えるように頑張りましょうね。そして,次の時間はパワーアップタイムの前の時間になるから,今日はどこまで進めとかないといけないかなって考えながらやりましょうね。
この時間はこのあとずっとガイドブックづくりでした。
あと1時間ガイドブックづくりをした後にパワーアップタイム(相互評価)の時間です。
すでに家で活用している子どもたちもいるようです。
先日,保護者の方にお会いしたときに,
「先生とても助かります!子どもがごみの分別とかをやってくれるんです!」
とおっしゃっていました。
継続できるような学びになるように,子どもたちと頑張ります。
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