今回は,ごみ処理センターの見学の様子をお伝えします。
前回の授業から二日後,朝からバスに乗って東部環境センターと扇田環境センターへ見学に行きました(リンクは下記より)。
東部環境センター:https://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=730
扇田環境センター:https://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=732
東部環境センターは主に燃やすごみの処理をしている所で,扇田環境センターは埋め立て処分場です。学校に近いのは扇田環境センターですが,ごみ処理の順に見学するために,東部環境センターから向かいました。
まずは,東部環境センターからです。
着いてすぐに,長い階段を上り,3階の会議室へと向かいました。
ここでは,職員の方からの説明を聞いた後,動画を見せていただきセンターの概要について学びました。子どもたちは,職員の方の話を聞きながら,「やっぱりごみは増えているんだ…」とつぶやいていました。
そして,いよいよ工場見学の時間です。
ごみ収集車からごみピットにごみが捨てられていく様子。
制御室に行き,ごみが焼却炉にどのように進んでいき,燃やされているのか。
灰ピットに灰が集まり,トラックに積み込まれる様子。
等を見学することができました。
それぞれの見学場所では,子どもたちは二人の職員の方を質問攻めにしていました。
職員の方:家から出る生ごみが一番かな…
じょう:リサイクルしにくいごみって何ですか?
職員の方:リサイクルできないやつね… 紙くずかな。ティッシュとか?
りんと:一日にかかる電気の量ってどれくらいなんですか?
職員の方:さっきのビデオにもあったんだけど,ごみを燃やして電気を作ってるから,ただ。
りんと:えぇ~!
職員の方:逆に電気を売ってます。
CC:すごーい!
職員の方:1年間に4億円くらい。
CC:えぇ~!
かずや:一番困ることってなんですか?
職員の方:ここは燃やすための施設ですよね。金属を燃やすごみに捨てられてしまうと,ごみを燃やす機械に引っかかって故障します。故障すると,何日もとめないといけなくなります。そうすると,ごみが燃やせなくなるのでとっても困ります。あと一つは,この前,この工場が燃えたんですよ。
CC:えっ!?
職員の方:まだ原因はよく分かってないんですけど,例えばモバイルバッテリーは火が出るので,すてちゃいけないものを捨てられると困りますね。
よしお:ごみの重さを減らすためにできることってありますか?
職員の方:生ごみを捨てるときに水分をきって捨ててもらえると,ごみの重さはその分減るからいいかな。
帰りの際には,職員の方から,「こんなに質問されたのは初めてです。」と言っていただきました。目的意識をもって見学に臨むことの大切さをあらためて感じました。
東部環境センターを出て,フードパル熊本へ向かい,昼食をとりました。
次は,いよいよ扇田環境センターです。
東部環境センターの灰が運ばれてくることを知っている子どもたちはどんな場所か興味津々でした。出迎えてくれたのはなんとヤギでした。子どもたちもびっくり!
そんなヤギたちを横目に,施設の中に入って,早速施設の説明を受けました。
その後,実際に埋立地に行き,作業の様子を見学しました。
ここでも子どもたちは職員の方を質問攻めにしていました。
C:あそこで作業している人たちは何をしているんですか?
職員の方:あれはね,埋め立てごみの中に家電製品とか金属が入っているので,それを分別しているところです。
C:大変そう…
職員の方:大変だよね。
C:埋め立てごみが増えると何がよくないんですか?
職員の方:そうだね。埋め立てごみが多くなると,この処分場がすぐにいっぱいになるでしょ?そしたらまた,こういう処分場をつくることになるから,お金も時間もかかるよね。
CC:あぁ~
担任:丸尾さん(職員の方)がおすすめのごみを減らす方法ってなんですか?
職員の方:そうですね。ぼくは,この仕事をするようになってから,分別をちゃんとするようになりました。ちゃんと分別すれば,リサイクルもできるし,ごみの量も減ると思います。
たくさんの材料を集めて,子どもたちは帰路へとつきました。
今回は燃やすごみのゆくえが中心となりました。扇田環境センターでは分別されているところも見学できたのですが,分別されたものがどのようにして処理されリサイクルされているのかは今回の見学では分かりません。これについては,インターネット上にバーチャル工場見学ができる熊本市の委託業者のHPがあるので,そちらで学ぶことにしました。ただ,東部環境センターとリサイクル工場は近いため,扇田環境センターへ行かなければ,そちらも見学が可能です。
子どもたちの学ぶ様子を見て,どちらへ見学に行くのがよりよいか検討する必要はあると思います。
次時は,どのように今回の学びをまとめていくかを考えていきたいと思います。
コメント
コメントを投稿