2時間目となりました。
今回は,子どもたちと話し合いながら単元の見通しを具体的に持っていく時間です。
この時間も子どもたちの意見を聞き,子どもたちの思いを引き出しながら進めていきます。
授業の冒頭に,授業後に家庭でごみの分別のお手伝いをしたという振り返りを紹介すると,たくさんの子どもたちが家での経験を話してくれました。
その後,前時に「ごみを減らしたい」「リサイクル率を上げたい」という子どもたちの思いを確認した後に,こららの思いを実現するには,ごみのことを知る必要があることに気付かせ,これから何を調べる必要があるのかをグループで話し合う時間を設定しました。子どもたちは教科書や副読本を読みながら,様々な気づきを出し合っていました。
ただ,この時にごみを減らす方法などを考え始めている子どもたちもいました。そこで,想像ではなく根拠や説得力をもってアイデアを出すためにはどんなことを調べる必要があるのかを問うことで,調べる対象に目を向けるようにしました。
その後の共有の場面の様子を紹介します。
あしと:ごみが増えた原因を調べてちらしみたいなのを作りたい。
C :でもそれ分からないんじゃ…?
T :なるほど。確かにこれが分かれば,すぐに作れますよね。でも,誰かが言ってたみたいに,それは熊本県庁の人も分からないって言ってたんだよね…
だから,分かったらいいなか?
すずか:だから,その予想を立てればいいと思う。
T :そうだね。だから,その予想を立てるために何を調べればいいかってことだよね。
ゆうじ:ごみについて自分たちにできること。
CC:似てる!
よしと:ごみを捨てる工場の仕組みのことを詳しく調べれば,自分たちにできることが見つかるかもしれない。
すずか:燃えるごみだったら,穴を掘って燃やせばいいとか,そんなこと。
CC:それダメなんじゃない?
T :なるほど。そういうのもちゃんと調べないと,勝手にやってはダメってことね。
れいじ:二酸化炭素がたくさん出て地球温暖化になる。
T :そうなんだ。じゃあ,ごみを処理する工場はそうならないようにしてるの?
れいじ:多分。
T :そういうのを調べればいいんだね。他にある?
そうた:熊本県でリサイクルがしにくいものとか,ごみが出やすいものを減らすための方法を考えて…
T :リサイクルしにくいものはごみに出してもリサイクル率が上がらないから使わな,ごみがでやすいものも使わないとかそういうこと?
そうた:リサイクルしにくいものとかごみが出やすいものをやめちゃうと,生活が不便になってしまうから,リサイクルしにくいものをどうすればリサイクルしやすくなるのかとかを調べる。
T :なるほど!そのリサイクルしにくいっていうのは誰に聞けばわかるの?
さとみ:ごみ工場の人!
T :じゃあごみ工場の人にそれを聞くことが自分にできることにつながるんだね。
ゆうや:それはできそう!
その後,ごみ出しのルールやごみの種類についての意見が出ました。
そして,グループの話し合いでも話題にのぼっていたまとめ方の話を聞いてみましたが,具体的な意見はあまり出ませんでした。
そこで,目的意識をもつことができるように,誰に伝えたいかを聞いてみました。
CC:家族!
T :どうして家族?
じょう:身近な人から最初にやった方が
さとみ:確かに!お母さんとかがごみを出すからいいと思った。
T :家族の人たちがいいねってなったら?
C :町中!
ゆうや:附属小がよくない?
T :附属小でプリントとか配る?
CC:あぁ~!
CC:色んな人に配ってほしい!
すずか:それでいいねってなったら近所の人に!
りょう:うちのマンションだったら140枚配らないと
T :なんか夢が広がりますね。
すずか:でも,そこまでが大変なんですよ!
T :みんなが一生懸命頑張れば,熊本市とか熊本県のためにもなるんだね。
CC:うわぁ~!!
こうして,子どもたちの意欲が高まったところで,追究するグループについて話題を移していきました。
T :ところで,ごみの種類ってたくさんあったよね。(モニタに分別の種類を映す)
これをどうやって調べていこうか?
CC:分けた方がいい。
CC:大変だもん
ゆうや:9種類あるから,一班に1個は?
あしと:そして共有すればいい!
T :確かにね。でも,燃やすごみやりたい人多いでしょ?
CC:確かに…
T :それでね,4人を2つに分けて,ごみ出しの曜日で分けてみたらどうかと思うんだけど。
Aグループが燃やすごみとプラスチックで月・火・木
Bグループが紙と資源物とペットボトルと特定品目で水・金 なんてどう?
このプラスチックと紙は入れ替えてもいいけど?どう?
みなこ:あぁ~入れ替えた方がいいかも!
CC:入れ替えた方がいい!
C :ペットボトルとプラごみで丁度いい!
すずか:つながりがあるものをまとめていった方がやりやすい!
T :じゃあそうしようか。
Aグループが燃やすごみと紙で月・水・木
Bグループが紙と資源物とペットボトルと特定品目で火・金 どう?
前までやってた地図のに似てるんだけど,4人班で二人がA,二人がBはどう?
CC:いい!
C :確かに!いいと思う!
T :これで,4人で解決できないときは,別の班に聞きに行けるよね。
様々な見通しがもてたところで,子どもたちが行きたいと言っている環境センターへの予約をとってくる間に振り返りを書いてもらいました。振り返りには,調べたいことやこれからやりたいことを書くようにしました。
5分後,子どもたちに来週見学に行くことができるようになったことを伝えると,大喜び!
次時は見学の準備です。まだ子どもたちには何を調べたらよいのかがよく分かっていない様子が見取れました。次時に見学の準備を進めていくことで少しずつ調べる対象を具体的にしていきたいと思います。
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