今回は、「火事からくらしを守る」第二時の様子をお伝えする予定でしたが、その前に少しだけ単元構成についてお話しさせてください。
前回、自分が書いたものを読み返してみたのですが、「自分は何を伝えたかったんだろう」「この実践のねらいは何だったんだろう」と、少し分かりにくい文章になっていたなと反省しました。
そこで、今回は本題に入る前に、この単元をどのような思いで構成しているのか、少しだけお話しさせてください。
附属小学校社会科では、今年度、
「子どもが自ら社会と関わり続ける社会科学習」
を研究テーマに掲げています。
端的に言えば、社会的事象を「自分事」として捉え、立ち止まって考え、そして、よりよい社会を目指して行動しようとする力を、社会科の学習を通して子どもたちに身に付けてほしいと考えています。
今回の「火事からくらしを守る」の単元でも、そんな学びを目指しています。
この単元では、
① 火災や消防活動の様子から学習課題を設定する
② 施設見学や調べ学習を通して、消防署等について理解する
③ 地域社会の一員としての意識を形成し、自分にできることを考える
といった流れで単元を構成することが多いのではないでしょうか。
私自身も、①②については、比較的オーソドックスに学習を進めていきたいと考えています。
ここで取り上げたいと考えているのが、「防災クラブ」です。
今回取り上げる防災クラブは、地域ぐるみで災害に備えて活動している団体です。小学生以下の子どもから大人まで参加することができ、地域によってさまざまな活動が行われています。4年生の教科書にも登場するものです。
今回、あえて防災クラブを取り上げるのには理由があります。
これまでの学習では、どうしても「消防署」という公的な立場からの防災に目が向きやすくなります。そこで、防災クラブを取り上げることで、視点を「公」から「地域」へと広げたいと考えています。そして、「消防署が火事からくらしを守ってくれている」という理解だけで終わるのではなく、
「地域の人たちは、どのように火事や災害から地域を守っているのだろう?」
「自分たちには、何ができるのだろう?」
と考えてほしいのです。
防災クラブの活動を通して、「自助」や「互助」の役割にも目を向けることで、子どもたちがより地域に根差して、火災に対して「自分たちにできること」を追究していくことができるのではないかと考えています。
そして、最後に「自分にできること」をまとめます。そして、そこで終わらずにもう一度社会的事象に立ち止まって考える。
そこで新たな気付きや疑問が生まれ、「もっとこうした方がいいのではないか」「自分にもこんなことができるかもしれない」と、自分の考えが少しずつ変わっていくような子どもたちの姿を、この単元で見ていけたらと思っています。
明日は第二時の様子についてお話できればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
社会科 池田貴美隆
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