令和7年度の研究発表会で行う授業の単元開きを行いました。
この時間は、「ラジオ放送って、私たちはあまり聞かないけれど、情報収集等に活用している人がいるのだな」というように、徐々に子どもたちとラジオ放送との距離が縮まってくれればいいなという思いをもち、授業に臨みました。それでは、一時間目です。
第1時の目標
ラジオ放送を聴取している人々について話し合ったり、資料から考えたりする活動を通して、多様な立場からその意義について関心をもつことができる。
主な学習活動
① 私たちが多様なメディアから情報を受け取っていることを捉える。
② ラジオ放送はどのような人が聴取しているか話し合ったり、資料から考えたりする。
学びの様子
① 私たちが多様なメディアから情報を受け取っていることを捉える。
私たちは普段どのような情報を受け取っているか出し合いました。ニュースなど世の中の出来事から、天気予報、イベント情報などをテレビや新聞、インターネット、ラジオから受け取っていることを確認した上で、どのメディアから主に情報を受け取っているのか振り返りました。結果は以下の通りです。(36名学級 授業時は31名)
テレビ 学級のほぼ全員
新聞 9名
インターネット 学級のほぼ全員
SNS 10名
雑誌 1名
ラジオ 0名
聴取した経験がある子どもが極端に少なかったため、実際にラジオ放送を聴いてみました。
子どもたちの気付きとして、「生放送だ」「音だけで画面がないから分かりにくい」といったものが挙げられました。そして、以下のような、テレビ放送とラジオ放送の1日あたりの視聴時間に関する資料を提示して、「みんなはラジオ放送を聴いている人はいないし、国民の視聴時間も減っている中、将来ラジオ放送はなくなりそうか」と問いかけると、以下のやり取りが生じました。
C:なくならないと思う。停電の時に使えると思って、ラジオだったら電池があれば聞けるから災害の時は必需品かなって思って…
C:私たちだったら、災害の時以外には使う時があんまりないよね。
T:では、なくなってしまってもよいのでは?
C:だめだと思う。災害があって避難している人は避難所で、今の情報を素早く知りたい時に生放送のラジオが使えるじゃないですか。
C:料理している人とかも使っているんじゃないかな。
T:使う立場の人がいるってことかな?
Cc:そう!
T:どんな立場の人が使っているのかな?
C:おじいちゃん・おばあちゃんだと思って、お年寄りがゆっくり過ごす時に使うと思う。
C:あんまり使う人はいないのかなと思って、インターネットとかが使えなくなった時の最終手段だと思います。ラジオ体操とかもあるけれど、最近はユーチューブで見られるから。なくなりはしないと思うけれど、日常ではあまり使わないのかなと思いました。
C:大学生が学習する時に使うんじゃないかな。
C:音楽だけを聴きたい人や勉強に集中したい人が使うのではないかな。画面がないから集中できると思う。
T:今、ラジオならではの話になってきたね。
C:人は思いつかなかったんですけど、何かをしながら聴く人がいると思うな。
子どもたちが聴取している人の立場やラジオ放送ならではのよさに目が向き始めたところで「本校保護者を対象にしたラジオ放送を聴く機会がある方への調査」を提示し、意外な所を尋ねると以下のようなやり取りが生まれました。
C:学習しながら聴いている人がいました。
C:空気感を想像する人がいて、落ち着くものなのかな。
C:車の中で運転しながら聴いている人がとても多かったです。画面が見えないからなのかなと思いました。
T:(ラジオ放送に)画面がないからこそのよさもあるかもしれないね。ラジオ放送ならではのよさとして、持ち運びができることと何かをしながら聴けることが出ているけれど…
C:これは納得。
T:ラジオならではのよさはまだありそう?
C:今は分からないけれど、まだありそう。
C:まだアンケート結果を見きれていないもんね。
T:単元を通して、これが見えるようになってくとよいね。
この後、単元を通してラジオ放送ならではのよさ・メリットを追究していくことを確認して振り返りを行いました。子どもたちは日常でラジオ放送を聴く機会こそ少ないですが、予想したり、自分たちに近い方(保護者)への調査資料を見て話し合ったりすることで多様な立場の方が目的をもってラジオ放送を聴取していることに気付いていきました。学習材であるラジオ放送との距離が少し縮まってきたように感じています。
第2時は、第1時で表出した停電時に役立つラジオ放送を入り口に、災害時に役立つのは電源の面からだけだろうかと災害放送に焦点化して学習を行う予定です。以下は板書と子どもたちの振り返りです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
社会科 安倍 堅介







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