【実践紹介②】5年生 届けよう!ラジオの災害放送~自分たちのくらしを守る最適な放送とは~

 プッ、プッ、プッ、ピー!

ただいま夕方の4時を回りました。こちらからは第2時の子どもたちの姿をお伝えできればと思います。第1時では、ラジオ放送を聴取している立場の方が多くいることに気付いた子どもたち、第2時では災害放送に焦点化する中で、「ラジオ放送そのもののよさや放送局の方の工夫に目を向けてほしい」という願いをもって授業を実施しました。それでは、第2時の様子をどうぞ!


第2時の目標

災害時にラジオ放送が役立つ理由を話し合ったり、資料から考えたりする活動を通して、放送局の方の仕事の工夫について関心をもつことができる。



主な学習活動

① ラジオ放送が迅速性や正確性が高いことに関心をもち、問いをもったり、予想をしたりする。



学びの様子

① ラジオ放送が迅速性や正確性が高いことに関心をもち、問いをもったり、予想をしたりする。

 まず、前時でも子どもたちから挙がっていたラジオが災害に強い理由を尋ねました。「停電しても使えること」「持ち運びできること」「電池がなかったとしても発電して使えること」と子どもたちは捉えていました。

その上で、教師が問いかけると次のようなやり取りが生まれました。

T:では、ラジオが災害に強いのは電源の面からだけだろうか?

C:ラジオって生放送だから、今何が起きているか状況をいち早く知ることができると思う。

T:いち早く知れるって大事なの?

C:どこに逃げればいいか知っておけば、けがをしなくても済むとか。 

C:正しい情報を知ることも大事。

C:デマ情報とかが流れたら困るもん。

C:確かにラジオは正しい…

C:熊本地震の時、ライオンが逃げ出したってあったね。

C:大パニックになったらしいもんね。

C:それと報道被害がないようにもしているんじゃないかな。


 子どもたちの思考がラジオそのものから、ラジオ放送に目が向き始めたところで以下の資料を提示し、意外なところはないか問いかけました。

C:結構ラジオが優秀。

C:テレビ放送は速いと思っていたけれど、そうでもなかった。

C:ラジオ放送ってテレビより正確なのかなって思った。

C:ラジオ放送って速いんだね。

C:取材とかに行かないからではないかな?テレビ放送は放送されるまでにいろんな人が見ているから時間がかかると思う。

A:テレビって放送する時に資料を準備しなきゃいけないから迅速性が低いと思って…でも、なんでラジオの方が正確性が高いのかなって思って。ラジオの方が速いし、正確性が高いからなぜだろうって思った。

T:今、A君の伝えたいこと分かる?

C:速ければ、ちょっと正確さが欠けるってこと。正確性がほしいならたくさん確認とかしないといけないから時間がかかってしまう。

T:では、この迅速性や正確性が高いのには誰が関係していると思う?

C:送り手。

C:そう、放送局の人。

T:何してそう?

C:分かんないんですけど。前ラジオを聴いていた時、急に内容も人も変わったから、備えているんじゃないかな。

C:緊急速報メールを見ているんじゃないかな。

T:では、この速報性と正確性が高い理由を予想してみようか。せっかくだから聞き取り調査もできないかな…

C:えぇー、聞けるの?

C:企業秘密じゃないの?

C:聞けるなら聞いてみたい。

T:では、さっきの問いの予想と放送局の方に聞いてみたいことを整理してみようか。


 子どもたちのまず意外だったこととして、ラジオ放送がテレビ放送と比べて迅速性や速報性が高いことでした。そこからAさんの抱いた「迅速性と正確性の矛盾」に共感する子どもたちの姿があり、問いの質が高まってきたように思います。放送局の方というように、人の姿をイメージしながら迅速性と正確性の工夫について目が向いてきたように思います。

以下は、班での予想と聞いてみたいことを整理したものです。

    


 また、本単元で学んだことが自分たちの生活にも返っていってほしいとの思いから、情報を活用する際に大切なことも考えられるといいねと話をしました。普段は受け手であることが多い子どもたちですが、「送り手側になることはない?」と問いかけると、「将来なる人がいるかも」「私たちもSNSとかで発信することもできるよ」「学校内だったら、委員会などでの放送もあるかも」というように、情報の送り手と自分たちの距離が近づくきっかけにもなりました。以下は、本時の板書と振り返りの紹介です。


 第3時ではいよいよ放送局、熊本シティエフエムの方への聞き取り調査を通して、ラジオ放送に携わる方の工夫を捉えていきます。子どもたちが実社会の方との関わりを通して、どのようなことを見いだしていくのか私もたのしみにしています。




最後までお読みいただきありがとうございました。


社会科 安倍 堅介


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